コラム

酢は血液を薄くする!?

2023/08/25

果実酢、黒酢、玄米酢….健康食品として人気の”酢”ですが、千坂メソッドではどうでしょうか?人間が作り出した調味料の中で最古の調味料といわれている”酢”は、疲労回復、ダイエット効果、腸内環境の改善、中にはガンの抑制などさまざまなメリットがあるとされています。

しかし、千坂メソッドでは取り入れ方に気をつけなれば、体にとってマイナスに働いてしまうこともあると見ています。”酢”は極陰性× 碱性に分類され、食べると血液はキレイにするものの強力に体を冷やして血液を溶かしてしまいます。陰性には「血液を薄くする」という性質がありますが、”酢”は極陰性のためより強力に陰性の力が働き、強い溶血作用を持っています。
“酢”に含まれる酸っぱみの成分である酢酸やクエン酸は、クエン酸サイクルを活発化=栄養素を効率よくエネルギーに変換することで、疲労回復やスタミナアップに役立ち、だから”酢”は疲労回復効果があるとされています。

千坂メソッドはミクロ(一部)ではなくマクロ(全体)な視点で食べ物を捉えています。食べ物には人間と同じように良い面もあれば悪い面もあり両方の性格を持っているのです。

完全食と呼ばれる玄米でも食べ方を間違えればマイナスな働きが!栄養学や化学では、ひとつ或いは数種のみの栄養素や物質の効果効能にクローズアップすることが多いため、食べ物を全体として捉えたり総合的かつ複合的に捉えるということが抜けやすい点があります。

酢も酢酸やクエン酸という良さがありますが、一方で強い溶血力を持つということを考慮する必要があります。血液を溶かすほどの強い陰性は疲労回復どころかダルさや脱力感を生み出します。お肉やお魚のような陽性×酸性と合わせると酸性を上手く中和してくれるためとても便利な酢ですが、陰性体質や菜食をしているような方が摂ればより血液を薄めてしまうので要注意!

冷え症で悩んでいた方が、良かれと思って毎日飲んでいた”りんご酢”を試しに2週間やめてみると、それだけで体温は上がり、他に悩んでいた低血圧、胃弱、食欲減退も和らぎ、食欲が出てきてごはんをモリモリ食べられるようになったという体験談もあるくらいです。

陰性が悪いわけでも陽性が良いわけでもありません。陰陽の偏りによってバランスを崩すことが思わぬ不調の原因に!現代の食事は陰性に偏りやすいため、酢のような陰性の強い食べ物には注意をして、長時間炊いた玄米や根菜、熟成した味噌、梅干しなどの陽性× 碱性食品を積極的に摂ることが大切です☆