コラム

入れるより捨てるが難しい

2023/12/08

東洋医学では便秘は万病のもとと言われます。私たちが口にした食べ物はゆっくりと時間をかけて、食道→胃→小腸→大腸→肛門の順番で消化吸収され、余分なものは排泄されていきます。

栄養素や水分のほとんどは小腸で吸収され、残りの水分を大腸で吸収しほどよい硬さの便が作られていきます。

しかし、腸の機能が低下し体内に便が停滞すると、便に含まれる酸性の老廃物が腸から再吸収され、酸性の汚れは血液にのって全身に回ってしまいます。再吸収されて汚れてしまった血液が全身に回ると、肝臓や腎臓など浄血器官に負担をかけ、頭まで血液の汚れが届けば頭痛の原因になります。

便秘が全身に影響することがわかりますね!一般的には便の出が悪かったり、3日でなければ便秘とされることがあります。一方で千坂メソッドでは1日1回でも既に軽い便秘と捉えています。

体に現れる歪みは大きく2種類に分けることができます。ひとつは尿や便、アトピーのような皮膚表面に現れたり、鼻水や痰など体外に排出する症状。もうひとつは便秘のように排泄力の低下、つまり便でも尿でも汗でも「出す力」がなくなる症状。

「出す力」が低下することは体にとって大きな負担となります。どんなに良いものを食べても悪いものが出ていかなければ根本的な解決にはなりません。食べ物に限らず、新しいことを次々に取り入れて、古きもの(不要なもの)を捨てられないということは日常の生活に溢れています。

古い物を捨てられないと新しい物も活かされなかったり、それが部屋の片づけであれば物で溢れてしまいますね。食べ物も物事もまずは捨てること、要らないものを整理することが第一です。

便秘を解決するにもまずは原因の食べ物を捨てることから!血液を薄くして汚す陰性×酸性食品の甘い物や添加物たっぷりのお菓子は便秘の原因になります。とっても美味しくたまにの楽しみとしてはいいかもしれませんが、生命を維持するための栄養として必要なものでしょうか?

捨てることが先!生き方が変われば食が変わります。逆も然り、食が変われば生き方が変わります。食は単に細胞を作るだけでなく、精神形成にも深く関わっています。食も人生も必要不要の選択の繰り返しですね♪